あたまがたくさんある

よく漫画なんかでは
仲間とちからを合わせると
おおきなボスに勝てるけど

なかなかどうして
わたしたちの身の回りで
それを経験することは少ない

学校でも部活でも仕事場でも
みんなたいていだれかの仲間なのに

 
なかまがいると、
手足のかずとあたまのかずが
ひとりのときよりも多い

手足のちからをあわせるのは
だいたいみんな得意

綱引きは人数が多いほうが勝つことを
みんなわかっている

でもあたまのちからをあわせるのは
だいたいみんな不得意

綱引きだって
あたまのちからはあわせられるのにね

たとえば

綱の引き方がうまい人がいれば

からだを大きくするための食事の仕方を
知っている人がいるかもしれないし

絶好調でたたかうための
すいみんのこつを
知っている人がいるかもしれない

ぜんぶおしえあえば、
きっとすごくつよくなる

なぜそれをやらないかというと
それはだいたい自分勝手な理由だ

このこつは自分だけが知っているんだ
他の人に教えるのはもったいない

みんなに教えるのってはずかしい
もし受け入れられなかったらどうしよう

どちらも同じくらい
いけないことなんだ

だって、あなたの勝手な理由で
みんなを強くするチャンスを
奪っているのだから